雁字(読み)ガンジ

デジタル大辞泉 「雁字」の意味・読み・例文・類語

がん‐じ【×雁字】

がんが1列に並んで飛ぶさまを文字に見立てていう語。
手紙雁書。→雁の使い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「雁字」の意味・読み・例文・類語

がん‐じ【雁字】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 雁が一文字形に列をなして飛ぶさまを文字に見たてていう語。かりの文字。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「鴈字一行月に驚いて去りぬ。樵歌数曲嵐を負ひて還る〈菅原忠貞〉」(出典:新撰朗詠集(12C前)下)
    2. [その他の文献]〔蘇軾‐虚飄飄詩〕
  3. 手紙。雁書。〔運歩色葉(1548)〕
  4. 俳諧を集めたものを下見する時、点印を押す句につける厂の印。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「雁字」の読み・字形・画数・意味

【雁字】がんじ

雁行を字になぞらえる。宋・黄庭堅〔虚飄飄〕詩 蜃樓百尺、滄たはり 雁字一行、絳霄に書す

字通「雁」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android