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雁書 ガンショ

大辞林 第三版の解説

がんしょ【雁書】

手紙。便り。雁札。雁信。 → かりの使い

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雁書
がんしょ

手紙のこと。中国漢の昭帝のとき、匈奴(きょうど)は漢と和睦(わぼく)を結んだが、漢の使者蘇武(そぶ)を捕らえ、武は死んだと言い張って帰さなかった。そこで帝は、庭園で射落とした雁(ガン)の足に、武の生存を伝える手紙を収めた帛(はく)(絹布)が結んであったと詐(いつわ)って、匈奴と交渉し、ついに蘇武は帰国することができた、と伝える『漢書(かんじょ)』「蘇武伝」の故事による。雁札(がんさつ)、雁信、雁帛などともいい、和語でも「かりのたまずさ」「かりの便り」などという。[田所義行]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の雁書の言及

【ガン(雁)】より

…渡りのときはおもに夜間に飛ぶ。【柳沢 紀夫】
[伝承]
 雁は候鳥(こうちよう)で,秋には南に渡り春には北に帰るところから,中国では遠隔の地の消息を伝える通信の使者と考えられ,雁信,雁書の説が生まれた。仏の前生話にも雁が出る。…

※「雁書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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