雁行(読み)ガンコウ

デジタル大辞泉 「雁行」の意味・読み・例文・類語

がん‐こう〔‐カウ〕【×雁行】

[名](スル)
空を飛ぶの列。また、その形。 秋》
斜めに並んで進むこと。「雁行する船団
先になり後になりして進むこと。「首位を争って雁行する二チーム」
兵法で、陣立ての一。斜めに陣を組んだもの。
[類語](3互角伯仲五分五分おっつかっつ拮抗きっこうどっこいどっこいとんとん等しい同じ同一等価同等五分対等匹敵比肩伍する相半ばする肩を並べる勝るとも劣らない並び立つ負けず劣らずいずれ劣らぬ似たり寄ったり並ぶ団栗どんぐりせい比べ双璧そうへきちょぼちょぼ甲乙付け難い一進一退鍔競つばぜり合い竜虎相搏あいう追いつ追われつ抜きつ抜かれつ競り合うせめぎ合う攻防一歩も引かぬ元元均等一律一様イコール同列同級等し並み同席同位符合合致一致吻合ふんごう整合暗合該当適合適応相当即応順応対応照応同質等質見合う当てはまる一緒同前同然同上同類共通同様そのまま

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精選版 日本国語大辞典 「雁行」の意味・読み・例文・類語

がん‐こう‥カウ【雁行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 雁が飛んで行くこと。また、そのときの列の形。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「雁行一道斜過塞。鶴唳数声未皐」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)一〇・秋日遊円融院即事〈中原広俊〉)
    2. [その他の文献]〔梁簡文帝‐大同十年十月戊寅詩〕
  3. 雁が列をなして飛ぶようにはすかいに続いていく形で、移動したり、すわったりすること。
    1. [初出の実例]「発矇啓滞。移鄒邑而鴈行」(出典:本朝文粋(1060頃)一一・鶴鳴九皐詩序〈藤原雅材〉)
    2. [その他の文献]〔荘子‐天道〕
  4. ( より転じて ) ある物事や人物にややおくれて進むこと。あとを追うこと。
    1. [初出の実例]「余論大江氏、朝綱上襄。佐国行」(出典:日本詩史(1771)一)
  5. 陣の構え方の名。雁が空を飛ぶときのように、はすかいにずらして陣をかまえるもの。がんぎょう。
    1. [初出の実例]「馬の頭を雁行(ガンカウ)に連(つら)ねて」(出典:太平記(14C後)一四)
    2. [その他の文献]〔韓非子‐存韓〕

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普及版 字通 「雁行」の読み・字形・画数・意味

【雁行】がんこう(かう)

かりが並んで飛ぶ。また、斜めに並んで飛ぶ。〔詩、風、大叔于田〕兩(馬)は上襄(じやうじやう)(一歩前)し 兩驂(そえ馬)は雁行す

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