雁歯(読み)ガンシ

デジタル大辞泉 「雁歯」の意味・読み・例文・類語

がん‐し【×雁歯】

橋の上の横板。雁の列や歯並びのように1枚1枚食い違って並ぶところからいう。雁木がんぎ
「橋、―の危きをなせり」〈太平記・三九〉

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精選版 日本国語大辞典 「雁歯」の意味・読み・例文・類語

がん‐し【雁歯】

  1. 〘 名詞 〙 雁の列や歯ならびに似たかたち。特に、桁を持ち送りにした構造の橋。雁木(がんぎ)
    1. [初出の実例]「蘇州舫故りて龍頭暗し 王尹橋傾いて雁歯斜なり〈白居易〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔白居易‐新春江次詩〕

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普及版 字通 「雁歯」の読み・字形・画数・意味

【雁歯】がんし

雁行と歯。少しずらして重ねる。北周信〔温湯碑〕秦皇の餘石は、仍(な)ほ雁齒の階を爲し、武の陶は、ち魚の瓦を用ふ。

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