雄郡神社(読み)ゆうぐんじんじや

日本歴史地名大系 「雄郡神社」の解説

雄郡神社
ゆうぐんじんじや

[現在地名]松山市小栗三丁目

長通ながとおりにある。祭神は天宇受売命・品陀和気命・帯中日子命・息長帯姫命。旧県社。

社伝によると、用明天皇の代に宇佐(現大分県宇佐市)から八幡神を勧請して祭祀したという。「三代実録」元慶二年(八七八)七月八日条に「授伊予国雄郡神従五位下」とある。雄郡神とはこの社に祭祀した神をさしたものと考えられる。延久年間(一〇六九―七四)に社号を正八幡神社に改めた(社伝)近世に入り、加藤嘉明は当社を厚く崇敬し、社殿の前に杉を並べ植えたので、これを左馬殿杉とよんだ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android