集片双晶(読み)しゅうへんそうしょう

最新 地学事典 「集片双晶」の解説

しゅうへんそうしょう
集片双晶

polysynthetic twinning

一つの結晶粒において平行な多数の双晶ラメラ(同じ規則による双晶)が発達する状態をいう。波動双晶とも。双晶面に垂直に近い薄片では明確に認められるが,低角度をなす薄片では波動消光に似た様相を呈する。この双晶の繰返しが単位格子の大きさのレベルまで達すると,回折像に長周期斑点,散漫散乱などが現れ,完全に単位格子レベルで整列すると結晶系が変わる。すなわち,多形の生成の原因の一つとなりうる。このことは伊藤貞市によって示された。例えば,直方晶系の輝石は単斜輝石が(100)で集片双晶を行ったものとみなすことができる。参考文献:T.Ito(1950) X-ray studies on polymorphism, Maruzen

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