雪片(読み)セッペン

デジタル大辞泉 「雪片」の意味・読み・例文・類語

せっ‐ぺん【雪片】

雪のひとひら。雪の結晶体が互いにいくつか付着して、ある大きさになったもの。 冬》「―のつれ立ちてくる深空みそらかな/素十
[補説]書名別項。→雪片

せっぺん【雪片】[書名]

高野素十の第2句集。昭和27年(1952)刊。

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精選版 日本国語大辞典 「雪片」の意味・読み・例文・類語

せっ‐ぺん【雪片】

  1. 〘 名詞 〙 雪の結晶が多数付着して、ある大きさになったもの。
    1. [初出の実例]「雪片花顔時一般、上番梅追歓」(出典菅家文草(900頃)一・早春侍宴仁寿殿、同賦春雪映早梅)
    2. 「寒い風の吹く中に細かい雪片(セッペン)がちらちらと見え出した」(出典:道草(1915)〈夏目漱石〉九四)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐寄楊五桂州譚詩〕

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普及版 字通 「雪片」の読み・字形・画数・意味

【雪片】せつぺん

飛雪。唐・杜甫〔楊五桂州に寄す〕詩 里の外 片、一深し

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