雲林院井堰(読み)うじいいせき

日本歴史地名大系 「雲林院井堰」の解説

雲林院井堰
うじいいせき

[現在地名]芸濃町雲林院 藪ノ尾

河内こうちとの境に近いやぶ安濃あのう川に設けられている。延宝三年(一六七五)津藩奉行柳田伊(猪)之介により開かれたが、施工不完全で漏水が多く、また洪水で流失して干害を被ることが度々あったので、寛政三年(一七九一)雲林院庄屋増地伊左衛門は津藩奉行杉山六郎左衛門・同茨木理兵衛の協力を得て、これを改修、堰板を用いるなど、ほぼ完全な井堰を作り、干害の憂いを断ち、かつ五〇余町歩の新田を開拓した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む