雲竜型(読み)ウンリュウガタ

デジタル大辞泉 「雲竜型」の意味・読み・例文・類語

うんりゅう‐がた【雲竜型】

横綱土俵入りの型の一。四股しこのあと、せり上がりのときに左手を脇につけ右手をのばす。第10代横綱の雲竜久吉が行った型にならうもの。→不知火しらぬい

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共同通信ニュース用語解説 「雲竜型」の解説

雲竜型

不知火型とともに、2種類ある横綱土俵入りの一つ。右手を斜め前方に出し、左手の先を脇腹に当ててせり上がる。右手が攻め、左手が守りの攻守兼備を表すとされる。綱の結び目の輪が不知火型の二つに対して一つ。大鵬、千代の富士、貴乃花はこの型。稀勢の里関の先代師匠に当たる隆の里も行っていた不知火型は、横綱在位期間が短い傾向にあるとされたが、10年前に昇進した白鵬関がジンクスを打ち破った。現役では鶴竜関が雲竜型で、白鵬関と日馬富士関は不知火型。

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世界大百科事典(旧版)内の雲竜型の言及

【土俵入り】より

…当時は腰にまとうしめ縄を〈横綱〉といい,尊称であっても番付上の地位の名称ではなかったから,横綱土俵入りというようになったのは,明治時代初期のころからである。現在,横綱土俵入りの型には,雲竜型と不知火(しらぬい)型の二つがある。一方の幕内土俵入りは,横綱土俵入りの祖型である四股踏みと手を前方に伸ばす動作を行っていたが,明治中期ごろになって上段の三役,前頭の枚数が増えたため,これまでのように,大きく四股を踏んで手を伸ばすのには土俵が狭いので,四股踏みは,化粧まわしの端をちょっとつまんで上げる動作に変え,大きく手拍子を打っていたのを軽く手を合わせることに簡略化するようになり,現在に及んでいる。…

※「雲竜型」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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