不知火型(読み)シラヌイガタ

デジタル大辞泉 「不知火型」の意味・読み・例文・類語

しらぬい‐がた〔しらぬひ‐〕【火型】

横綱土俵入りの型の一。第8代横綱の不知火諾右衛門と、その弟子である第11代横綱の不知火光右衛門とが考案したもので、四股しこのあとでからだをせり上げるときに、両腕左右いっぱいに広げる。→雲竜型

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精選版 日本国語大辞典 「不知火型」の意味・読み・例文・類語

しらぬい‐がたしらぬひ‥【不知火型】

  1. 〘 名詞 〙 横綱の土俵入りの型の一つ。八代目横綱不知火諾右衛門と、その弟子、一一代目横綱不知火光右衛門が始めたといわれる。「しこ」のあとで徐々にせり上がる時、両腕を左右いっぱいに開くのが特徴。攻めを象徴する豪快な型とされる。→雲龍型

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不知火型」の意味・わかりやすい解説

不知火型
しらぬいがた

横綱土俵入りの二つある型の一つ。文久3 (1863) 年に 11代目横綱を免許された不知火光右衛門が始めた型といわれる。四股のあと,せり上がりに,腕を左右に大きく開くことが特徴で,攻撃的で豪快な型。横綱の結び目は雲龍型の一輪に対して二輪

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世界大百科事典(旧版)内の不知火型の言及

【土俵入り】より

…当時は腰にまとうしめ縄を〈横綱〉といい,尊称であっても番付上の地位の名称ではなかったから,横綱土俵入りというようになったのは,明治時代初期のころからである。現在,横綱土俵入りの型には,雲竜型と不知火(しらぬい)型の二つがある。一方の幕内土俵入りは,横綱土俵入りの祖型である四股踏みと手を前方に伸ばす動作を行っていたが,明治中期ごろになって上段の三役,前頭の枚数が増えたため,これまでのように,大きく四股を踏んで手を伸ばすのには土俵が狭いので,四股踏みは,化粧まわしの端をちょっとつまんで上げる動作に変え,大きく手拍子を打っていたのを軽く手を合わせることに簡略化するようになり,現在に及んでいる。…

※「不知火型」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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