雲粒(読み)くもつぶ

精選版 日本国語大辞典 「雲粒」の意味・読み・例文・類語

くも‐つぶ【雲粒】

〘名〙 雲を構成している微細な水滴または氷晶。大きさは雲形によって異なるが、水滴は数ミクロンから数十ミクロン、氷晶は数ミリメートルの直径をもつ。〔雪(1938)〕

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デジタル大辞泉 「雲粒」の意味・読み・例文・類語

うん‐りゅう〔‐リフ〕【雲粒】

《「くもつぶ」とも》を構成する、直径数~数十マイクロメートル程度の微小な水滴や氷の結晶水蒸気上昇気流によって上空に運ばれ、凝結・凝固したもの。

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百科事典マイペディア 「雲粒」の意味・わかりやすい解説

雲粒【くもつぶ】

雲を構成する粒子。水滴または氷晶で,大きさは水滴の場合は2〜40μm,氷晶では50〜80μm程度だが,雲形によって粒度分布は異なる。積雲では半径4μmぐらい,雄大積雲になると7μmぐらいのものが最も多い。雲粒の空間密度は1cm3に数百程度。
→関連項目氷晶説

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世界大百科事典(旧版)内の雲粒の言及

【雨】より

…雨とは雲中でつくられた雨滴が地表に降る現象であるが,日常生活をはじめ,集中豪雨,雪,台風などの災害や農業・産業との関連を含めて,雨は人間の社会生活に深いつながりをもっている。
【雨の科学】

[雨滴]
 雲粒のうち半径約100μm(=0.1mm)以上の大粒を雨滴と呼んでいる。ただし,半径2~3mmになると,雨滴は分裂するので上限はせいぜいこれくらいである。…

【雲】より

…微細な水滴(雲粒)または氷の結晶(氷晶)が集まって空気中に浮かんでいる状態をいう。ふつう平均の雲粒(または氷晶)の大きさは半径数μmから10μm程度であり,これらの落下速度は非常に小さいので,上昇気流のある空気中ではほとんど浮いている。…

※「雲粒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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