粒度分布

世界大百科事典 第2版の解説

りゅうどぶんぷ【粒度分布 size distribution】

粉粒体を構成する粒子群の粒子径の分布。粉粒体は一般に不規則な形状をもち,大きさのふぞろいな粒子より構成されている。不規則形状の粒子の粒子径particle sizeを表すには,3軸平均径,円相当径(ヘイウッドHeywood径),定方向径(フェレーFeret径),面積等分径(マーチンMartin径),ストークスStokes径などが用いられる。3軸平均径は粒子の長さ,幅,厚さの算術平均である。円相当径は粒子の投影面積と等しい面積をもつ円の直径である(図のa)。

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化学辞典 第2版の解説

粒度分布
リュウドブンプ
particle size distribution

ある粒子径範囲に属する粒子の全体量に対する割合.粉体の粒度分布の表示法としては次の三通りがある.
(1)頻度分布:ある粒径範囲に属する粒子量の全粒子量に対する割合,
(2)積算分布(ふるい下):ある粒径以下の粒子量の全粒子量に対する割合,
(3)積算分布(ふるい上):ある粒径以上の粒子量の全粒子量に対する割合.
粒子量としては,体積,面積,長さ,個数が用いられる.粒度分布は古くはふるい分けにより求められてきたが,現在では,次にあげるようなさまざまな測定法がある.
(1)液相沈降法(遠心沈降光透過法,X線透過法,遠心沈降重量法):流体中を沈降する粒子の速度を光透過,X線透過,重量変化により観測し,それから粒度分布を算出する方法,
(2)レーザー回折散乱法:液体あるいは気体に分散された粒子にレーザー光を照射し,回折あるいは散乱される光の強度を,フラウンホーファー回折理論やミー散乱理論にもとづき解析し,粒度分布を算出する方法,
(3)遮光法:粒子にさえぎられたレーザー光の光量を検知して,粒度分布を算出する方法,
(4)電気的検知法:電解質溶液などの電気伝導性のある液体中に粒子を懸濁させ,その粒子の体積と個数を電気的に検知する方法,
(5)光相関法:粒子により散乱される光の散乱強度の経時変化から粒子の拡散係数を算出し,粒子の大きさを解析する方法,
(6)クロマトグラフィー液体の流れに試料を投入し,層流に存在する速度分布を利用して粒子を大きさ別に取り出し,その濃度を光透過法などで測定する方法,
(7)画像解析法:顕微鏡画像を解析し,粒度分布を算出する方法.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報