日本歴史地名大系 「雷命神社」の解説 雷命神社らいめいじんじや 長崎県:下県郡厳原町阿連村雷命神社[現在地名]厳原町阿連阿連(あれ)集落の東に鎮座。古くはイカツチと訓じ、雷神・八竜殿(はちりゆうどん)社などとも称された。祭神は雷大臣命。旧村社。「続日本後紀」承和一〇年(八四三)九月一九日条にみえる「対馬島無位雷命神」に比定され、従五位下を授けられている。貞観一二年(八七〇)正五位下に進み(「三代実録」同年三月五日条)、「延喜式」神名帳に下県郡一三座の一つとして「雷(イカツチ)命神社」とある。文永四年(一二六七)二月二〇日の講師某注進状写(八幡宮文書)に「延命院 住持講師永賢」とあり、仏教と習合した当時の名称と考えられる。その頃の神名は八竜神(雷神)であろう。貞享三年(一六八六)の神社誌に記される八竜大明神を、天明期(一七八一―八九)の神社大帳は式内社雷命神社と考定し、祭神を対馬県直雷大臣とする。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by