雷除(読み)かみなりよけ

精選版 日本国語大辞典 「雷除」の意味・読み・例文・類語

かみなり‐よけ【雷除】

〘名〙
落雷を避けるために神社寺院で出す守り札。また、民間に行なわれるまじない。らいよけ。
随筆蜘蛛糸巻(1846)追加「此日、此山内にて、赤き唐もろこしを雷除とて商ふ」
② 落雷を避けること。また、落雷の害を防ぐために、屋上などに装置して、電気を他に誘導し、去らせる柱。避雷柱避雷針。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕

らい‐よけ【雷除】

〘名〙
① 落雷をよけるまじない。また、その守り札。かみなりよけ。
御触書宝暦集成一八・延享四年(1747)九月「雷除之札右国々におゐて信仰之輩え賦候儀」
② 避雷針。かみなりよけ。
※日本読本(1887)〈新保磐次〉初歩「あのたかきやねに、ながきらいよけをたてたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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