日本歴史地名大系 「蘭越町」の解説 蘭越町らんこしちよう 北海道:後志支庁蘭越町面積:四四九・六八平方キロ昭和二九年(一九五四)一二月、磯谷(いそや)郡南尻別(みなみしりべつ)村が蘭越村と改称、同時に町制を施行して蘭越町が成立(市町村沿革台帳)。同三〇年寿都(すつつ)郡寿都町字磯谷町北尻別を編入。後志支庁管内の南西部に位置し、北西部は日本海に臨む。北は岩内(いわない)郡の岩内町・共和(きようわ)町、北東は虻田(あぶた)郡倶知安(くつちやん)町、東は同郡ニセコ町、南東は胆振支庁の虻田郡豊浦(とようら)町、南西は寿都郡黒松内(くろまつない)町、西は同郡寿都町に接する。北部に西から雷電(らいでん)山(一二一一・七メートル)、目国内(めくんない)岳(一二〇二・六メートル)、シャクナゲ岳(一〇七四メートル)、チセヌプリ(一一三四・五メートル)などニセコ連峰の山々が並び、南部に幌内(ほろない)山(八四一・六メートル)、南西部に幌別(ほろべつ)岳(八九二・三メートル)がそびえる。中央部を昆布(こんぶ)川・目名(めな)川・ペンケ目国内川・パンケ目国内川・支根津(しねつ)川などを集めて尻別川が西流する。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蘭越町」の意味・わかりやすい解説 蘭越〔町〕らんこし 北海道西部,渡島半島の基部にある町。 1954年南尻別村を改称して町制。地名はアイヌ語ランコウシ (カツラの木の多いところの意) に由来。尻別川の下流域を占め,主産業は農業。米作を主に,ジャガイモなどの畑作のほか,乳牛,肉牛の飼育,養豚などの畜産も行われる。ニセコ連峰,雷電山の南斜面は,ニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定され,湯本,新見などの温泉がある。 JR函館本線,国道5号線,229号線が通る。面積 449.78km2。人口 4568(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by