電量滴定(読み)デンリョウテキテイ

化学辞典 第2版 「電量滴定」の解説

電量滴定
デンリョウテキテイ
coulometric titration

クーロン滴定ともいう.定電流電解によって反応物質をつくり,迅速反応によって酸化還元反応を行わせ,必要とした電気量から定量分析を行う方法.電流効率100%,つくられた反応物質が化学量論的で,また迅速に反応することが必要である.たとえば,臭素滴定では,酸性溶液中でKBrを定電流電解で Br2 とし,生成した Br2 を用いて酸化滴定を行う.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電量滴定」の意味・わかりやすい解説

電量滴定
でんりょうてきてい
coulometric titration

容量分析の1種。ビュレットから試薬を滴下するかわりに,定電流電解により試薬を電解的に発生させ,当量点に達するまでに要した電気量を求め,これから物質量を算出する滴定法。てんびんを使わず電気量から物質量を求めるのが特徴で,精度がすぐれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む