普及版 字通 「霓」の読み・字形・画数・意味
霓
16画
(異体字)
14画
[字訓] にじ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は兒(げい)。〔説文〕十一下に「屈虹なり。赤或いは白色、陰の气なり」とあって、虹をいう。虹に雌雄の別があり、色の鮮やかなものは雄、色の暗いものは雌霓(しげい)。虹の首尾に竜形の頭があり、兒はその象形。卜文の虹にその形がみえる。卜辞に「昃(ゆふぐれ)にまた出ありて北よりし、河に飮(みづの)めり」とあって、虹があらわれるのは河水を飲みに下るとされた。仙人の衣裳を霓裳羽衣という。
[訓義]
1. にじ、雌のにじ。
2. 倪と通じ、きわ、かぎり。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕霓 キヨシ・ウルフ 〔字鏡集〕霓 フルフ・ニジ・キヨシ・メニジ・イカツチ
[熟語]
霓衣▶・霓裳▶・霓旌▶
[下接語]
陰霓・雲霓・紅霓・絳霓・彩霓・雌霓・長霓
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報