20世紀日本人名事典 「霜川遠志」の解説
霜川 遠志
シモカワ エンジ
昭和期の劇作家
- 生年
- 大正5(1916)年4月10日
- 没年
- 平成3(1991)年12月9日
- 出生地
- 福岡県
- 本名
- 下川 敏喜
- 学歴〔年〕
- 日本大学国文科〔昭和16年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 歴史文学賞(第4回)〔昭和54年〕「八代目団十郎の死」,芸術祭奨励賞〔昭和56年〕「藤野先生」
- 経歴
- 昭和17年伊馬春部に師事し、新宿のムーラン・ルージュ文芸部に入り、脚本を書く。26〜30年明治製菓宣伝部に勤務。戦後はおもに新国劇に戯曲を書き、魯迅原作「阿Q正伝」の他、「藤野先生」「花なき薔薇」「私は人をだましたい」の魯迅三部作がある。49年脚本「孫文」が駐日中国大使館の抗議を受け、上演中止となる。54年ビルの夜警をしながら書いた初めての小説「八代目団十郎の死」で歴史文学賞を受賞した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報