青山八幡宮(読み)あおやまはちまんぐう

日本歴史地名大系 「青山八幡宮」の解説

青山八幡宮
あおやまはちまんぐう

[現在地名]藤枝市八幡

八幡やはた山の南端にある。祭神は応神天皇・神功皇后・玉依姫命。旧郷社。寛治二年(一〇八八)源義家が奥州下向の際に山城石清水いわしみず八幡宮を勧請したと伝える。保元三年(一一五八)一二月三日の官宣旨(石清水文書)に石清水八幡宮の宿院極楽寺の所領として青山別宮とみえ、石清水八幡宮と極楽寺の所領を領家・預所・下司・公文らが横領するのを禁じ、別当・院主の沙汰とするよう命じている。建長八年(一二五六)一月一八日、石清水八幡宮社務宮清は当宮などの料所五ヵ所の寄進を得て不断法華経転読を始めたという(石清水八幡宮末社記)。このことは応永一八年(一四一一)五月一二日の石清水八幡宮諸堂塔勤行・供料注文(石清水文書)にも記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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