青方神社(読み)あおかたじんじや

日本歴史地名大系 「青方神社」の解説

青方神社
あおかたじんじや

[現在地名]上五島町青方郷

青方集落の北東汐道越しおみちごえ鎮座。旧郷社。祭神は国常立命・瓊瓊杵命・国狭槌命・天忍穂耳命・大己貴命・惶根命・伊邪那美命。古くは山王宮と称しており、山王山の遥拝所であったとされるが、こうした山王山をめぐる信仰の拠点を雄岳日枝おたけひえ神社(現若松町)とする説もある。寛弘三年(一〇〇六)高麗船が攻めてきたとき高麗の降伏を祈願して大己貴命を祀ったのが始まりと伝える。建久二年(一一九一)地頭の藤原尋覚が社殿建立、その次男の青方氏を称する家高が暦仁二年(一二三九)国常立命など六神を合祀して領内の総氏神としたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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