青海町(読み)おうみまち

日本歴史地名大系 「青海町」の解説

青海町
おうみまち

面積:一二九・二八平方キロ

日本海に沿う県最西端の地。市振いちぶりで富山県と境し、南から東にかけて糸魚川いといがわ市と接する。ひめ川以西の黒姫くろひめ(一二二一・五メートル)を主峰として、飛騨山脈北端が日本海に崩れ落ちる山塊地である。日本海に面して古来北陸道の難所として知られる親不知おやしらず回廊があった。親不知の花崗岩は、中世の石造物、近世城郭に利用されていることが最近知られるようになった。また、町域の山塊地は鉱物資源が豊富で、橋立はしだて金山は中世から採掘されたという。現在青海電化石灰工業の採掘地である黒姫山は全山石灰岩で、鉱脈は親不知海岸まで及ぶ。青海川は青海町の南端、富山県境のいぬヶ岳(一五九三メートル)から発し、ほぼ北流して日本海に注ぐ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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