青田神社(読み)あおたじんじや

日本歴史地名大系 「青田神社」の解説

青田神社
あおたじんじや

[現在地名]鳥海村下笹子

笹子じねご川上流の右岸間木の平まきのだい山中にあり、祭神は矢島藩延宝一揆の指導者、佐藤仁左衛門

矢島藩生駒家三代藩主親興は藩財政の窮迫を切り抜けるため、延宝五年(一六七七)領内総検地を実施、「矢島八千石検地して三万五千石を穫る」(鳥麓奇談)と記されるほど重税を課した。領内農民は修験者・村役人とともに、同年二九項目からなる要望書を提出、藩と対立した。藩庁内の新旧勢力の対立も絡み、複雑な経過をたどり、下笹子村名主佐藤仁左衛門が指導者となって一揆はしだいに尖鋭化した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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