デジタル大辞泉 「非分」の意味・読み・例文・類語 ひ‐ぶん【非分】 [名・形動ナリ]1 分不相応なこと。また、そのさま。過分。「この大納言―の大将を祈り申されければにや」〈平家・一〉2 道理にはずれたこと。また、そのさま。非理。「嫉妬の故に…―に命をなん失ひてけり」〈今昔・二七・二一〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「非分」の意味・読み・例文・類語 ひ‐ぶん【非分】 〘 名詞 〙 ( 形動 )① 身分・限度を越えること。分不相応なこと。また、その人やそのさま。過分。過度。[初出の実例]「唯物を負ふと雖も非分に徴れば」(出典:日本霊異記(810‐824)下)「此大納言非分の大将を祈申されければにや」(出典:平家物語(13C前)一)② 理にあわないこと。道理にはずれること。不当であること。また、そのさま。不正。非理。[初出の実例]「嫉妬の故に遠助不思懸ず、非分に命をなむ失ひてけり」(出典:今昔物語集(1120頃か)二七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例