非線形光学結晶(読み)ヒセンケイコウガクケッショウ

デジタル大辞泉 「非線形光学結晶」の意味・読み・例文・類語

ひせんけい‐こうがくけっしょう〔‐クワウガクケツシヤウ〕【非線形光学結晶】

非線形特性をもつ結晶。入射光に対して非線形的に応答し、複屈折を生じたり、第二次高調波を発生したりするもの。レーザー波長変換などに用いられる。非線形結晶

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化学辞典 第2版 「非線形光学結晶」の解説

非線形光学結晶
ヒセンケイコウガクケッショウ
nonlinear optical crystal

レーザー光の変調に用いられる結晶.光の変調とは電気信号に応じて光の強度,位相,周波数を変化することであり,多くの場合,電場によって屈折率が変化する強誘電体結晶の電気光学効果を利用する.このため,結晶としては,透明で電気光学係数が大きいことのほかに,良質の単結晶がつくりやすいこと,レーザー光による損傷を受けにくいことなどの条件が必要である.現在までにニオブ酸リチウムタンタル酸リチウム,KTN単結晶(KTaO3とKNbO3との固溶体の単結晶),ニオブ酸ナトリウムバリウム,BBO(β-BaB2O4),KDP(KH2(PO4),KD2(PO4))などが開発されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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