面影山(読み)おもかげやま

精選版 日本国語大辞典 「面影山」の意味・読み・例文・類語

おもかげ‐やま【面影山・俤山】

  1. 鳥取市津ノ井にあったといわれる山。歌枕
    1. [初出の実例]「忍ぶれどおもかげやまの面影はわが身をさらぬ心地のみして」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「面影山」の解説

面影山
おもかげやま

[現在地名]柳井市大字阿月

阿月あつきの海岸北部に突出した、標高約七九メートルの山。

古今六帖」に大伴坂上郎女(また笠郎女)の作として

<資料は省略されています>

の歌がある。なお「能因歌枕」は面影山を長門国としている。古代航路において上関かみのせき海峡から大畠おおばたけ瀬戸を抜ける時、西風が吹けば九州から上る船は皇座おうざ山の東側を海岸伝いに阿月まで北上した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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