最新 地学事典 「面欠陥」の解説
めんけっかん
面欠陥
plane fault
結晶に現れる格子欠陥の一種で,欠陥が平面状または曲面状であるものをいう。面欠陥には,積層欠陥,双晶境界,out-of-step境界,結晶粒界などがある。積層欠陥は結晶格子の積重なりに発生する欠陥で,この欠陥を挟んで,結晶の周期性にずれが生じる。そのため,積層欠陥の端には,転位が形成される。積層欠陥が,結晶全体の化学組成を満足しない場合は,結晶の化学組成がわずかに変化する。転移に伴って導入されるout-of-step境界のなかで,この境界を挟んで結晶の周期性の位相がちょうど半分ずれる場合は,特に反位相境界と呼ばれ,一部の斜長石や輝石には常にみられる。結晶粒界も面欠陥の一種で,特に,結晶内にあるわずかに方位の異なる領域間の境界は,結晶亜粒界と呼ばれ,転位列や転位網によって構成されている。このような結晶亜粒界は変形した石英やかんらん石にふつうにみられる。
執筆者:北村 雅夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

