面皮を欠く(読み)メンピヲカク

精選版 日本国語大辞典 「面皮を欠く」の意味・読み・例文・類語

めんぴ【面皮】 を=欠(か)く[=失(うしな)う]

  1. 面目を失う。世間の人にあわせる顔をなくす。
    1. [初出の実例]「腸までが傾城に、成り下ったか、コレ、葛城。名古屋山三は面皮(メンピ)を缺(カ)いた」(出典:歌舞伎・浮世柄比翼稲妻(鞘当)(1823)中幕)
    2. 「親に迄も面皮(メンピ)を缺(カ)かせ、吾が気に入った女房の、死んだに頓着せず」(出典:人情本・恩愛二葉草(1834)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android