不始末(読み)フシマツ

デジタル大辞泉 「不始末」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しまつ【不始末】

[名・形動]
後始末のしかたが悪いこと。また、そのさま。「タバコの火の不始末から火事になる」
人に迷惑がかかるような不都合な行いをすること。また、その行いや、そのさま。「弟の不始末をわびる」「息子がとんだ不始末なことをしまして」
[類語]不届き不埒ふらち罪作りとんでもない途方もないとてつもないとっぴょうしもないとんだもってのほか法外大それた論外けしからん話にならない滅相も無い気が知れない言語道断不心得沙汰の限り沙汰のほか非道無道不当不所存あるまじきあろうことか一筋縄ではいかない目に余る横道身の程知らず不届き至極不逞ふてい邪道

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「不始末」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しまつ【不始末】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「ぶしまつ」とも )
  2. 物事をきちんと処理しないこと。だらしがないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「いやはやぶしまつな事だゾ。ふたい(二人)がふたいナゼさう気がいかねへノウ」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)二)
  3. 節約しないさま。浪費しがちであること。
    1. [初出の実例]「ぶしまつなるものが、しわきもののまねをするならば、ひんなる事はあるまじきか」(出典:仮名草子・ぬれぼとけ(1671)中)
  4. 他人に迷惑をかけるような不都合な行ないをすること。また、その行為やそのさま。不埒(ふらち)。しくじり。
    1. [初出の実例]「此方が不始末(フシマツ)といふもんだから」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)初)

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