革帯(読み)カクタイ

デジタル大辞泉 「革帯」の意味・読み・例文・類語

かく‐たい【革帯】

牛の革製の帯。男子の朝服用の革帯は黒漆塗りで、とよぶ飾りを並べ連ねているので銙帯かたいともいう。また、銙の材質により金帯きんたい銀帯玉帯ぎょくたい石帯せきたいなどという。かわのおび。

かわ‐おび〔かは‐〕【革帯/皮帯】

革製の帯。ベルト。バンド
かくたい(革帯)」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「革帯」の意味・読み・例文・類語

かく‐たい【革帯】

〘名〙 牛の革製の帯。男子の朝服用の革帯は黒漆塗りとし、銙(か)と呼ぶ飾りを並べ連ねて銙帯(かたい)ともいう。また銙の材質により金帯(きんたい)、銀帯、玉帯(ぎょくたい)石帯(せきたい)などという。かわおび。
続日本紀‐和銅五年(712)五月壬申「癸酉。禁六位已下以白銅及銀革帯

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「革帯」の読み・字形・画数・意味

【革帯】かくたい

革の帯。

字通「革」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の革帯の言及

【帯】より

…帯の位置によって上半身と下半身のプロポーションが定まるばかりでなく,これに装飾をほどこすことによって服装全体の美的感覚を強調する効果がある。
【中国古代の帯】
 古代中国には朝廷の公式儀礼服に用いる大帯(だいたい)と革帯(かくたい)があった。大帯は紳(しん)とも呼ばれるやわらかい絹の帯で,主として祭服および女子の礼服用とされた。…

【束帯】より

…これは690年(持統4)以来のいわゆる白袴である。袍の上から革帯(かくたい)を締めるが,石帯とか玉帯といわれ,後ろ腰に当たる部分に石や玉の飾りがついている。履に数種あり,浅沓(あさぐつ)は平常用とし,靴(か)は儀式や行事に,深沓は雨泥の日に,半靴(ほうか)は乗馬のとき,挿鞋(そうかい)は天皇が殿上ではく沓,糸鞋(しかい)は幼童や舞楽に用いられる。…

※「革帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android