韋駄天山(読み)いだてんやま

日本歴史地名大系 「韋駄天山」の解説

韋駄天山
いだてんやま

中条町の東北端にあり、黒川くろかわ村、岩船郡荒川あらかわ町との境界をなす。西麓を羽越本線が南北に通る。主峰の標高約五二メートルで四つの独立丘陵からなる。山名は西寄りの丘陵頂上に韋駄天神社が祀られていたことによる。文化一三年(一八一六)の越後輿地全図(黒川村役場蔵)では当山一体を「村上山」と記していることから、正応五年(一二九二)奥山おくやま庄と荒河あらかわ保の境相論に関係する和与状勘文(三浦和田黒川氏文書)にみえる「村上やま」に比定する説もある。近世末期の平木田村絵図(平木田区有文書)には東側の丘陵頂部を「五輪山」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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