須天村(読み)すあまむら

日本歴史地名大系 「須天村」の解説

須天村
すあまむら

[現在地名]小松市須天町

まえ川右岸に近い北陸街道筋にあり、東は大領中だいりようなか村、南は今江いまえ村。古くは須浜と記され、洲浜の意で古い河床を意味するという。前田利常の小松在城の頃、当地に二軒の道番を置いたのが村の始まりで、しだいに入植者が増え、村を形成したという(小松市史)。享和三年(一八〇三)の仮名付帳では大領村枝郷と記される。寛文一〇年(一六七〇)の村御印に須天町とあり高二五石、免二ツ二分、小物成は油役四六匁(うち六匁出来)紺屋役一五匁(退転)、室屋役一〇匁(三箇国高物成帳)。寛政四年(一七九二)には高三三石余、本年貢と付加税八石余、春秋夫銀一〇匁三分余、三人から紺屋役銀四五匁、源七から油臼役銀一六匁、油行商人から三匁、七木運上銀一分余が課せられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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