頑丈型猿人(読み)がんじょうがたえんじん(その他表記)robust australopithecines

改訂新版 世界大百科事典 「頑丈型猿人」の意味・わかりやすい解説

頑丈型猿人 (がんじょうがたえんじん)
robust australopithecines

前期更新世の猿人のうちで,歯と顎が巨大なパラントロプス3種を総称する名称であり,パラントロプス・エチオピクスParanthropus aethiopicus(270万~230万年前),パラントロプス・ロブストスParanthropus robustus(180万~150万年前),パラントロプス・ボイセイParanthropus boisei(230万~130万年前)を含む。なお,パラントロプスではなくアウストラロピテクスAustralopithecusという属名を用いる研究者もいる。エチオピクスはエチオピアケニアで,ロブストスは南アフリカで,ボイセイはケニア,タンザニア,エチオピアで出土している。乾燥した草原で硬い植物を食べるために臼歯と顎が巨大に発達し,頭頂部には側頭筋が付くための,ゴリラに見られるような矢状隆起(前後に続く垂直な骨の壁)があるが,頭蓋腔容積や体の大きさは華奢型猿人より少し大きいだけで本質的に変わらない。頭蓋腔容積(脳容積より10%ほど大きい)は400~550ml,身長は120~150cm,体重は30~55kgほど。
猿人 →華奢型猿人
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