頭字(読み)カシラジ

精選版 日本国語大辞典 「頭字」の意味・読み・例文・類語

かしら‐じ【頭字】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 詩歌、文章、字句名前などの初めにある文字。
    1. [初出の実例]「歌のかしら字をいふては何とで有うぞ」(出典:虎寛本狂言・八幡の前(室町末‐近世初))
    2. 「お名はこなたさまのかしら字(ジ)新左衛門さまをかたどり、新太郎さま」(出典浮世草子・好色一代女(1686)五)
  3. かしらもじ(頭文字)
    1. [初出の実例]「それでもgの字はじゃくそんの頭字(カシラジ)ですから」(出典:露団々(1889)〈幸田露伴〉一七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む