頭甲(読み)ズコウ

デジタル大辞泉 「頭甲」の意味・読み・例文・類語

ず‐こう〔ヅカフ〕【頭甲】

頭蓋骨脳天
笠をかぶりよくするために裏側につける輪の形をしたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「頭甲」の意味・読み・例文・類語

ず‐こう ヅカフ【頭甲】

〘名〙
① 頭蓋骨。脳天。あたまのさら。〔日葡辞書(1603‐04)〕
幸若・とかし(室町末‐近世初)「六尺二分の弁慶七尺ゆたかにのびあがり、しらうちでの笠を、つかふにきっと着なし」
② 笠の裏側に笠が頭に安定するようにつける小さな輪の形をしたもの。台。
仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)二「づかうよりけふりのたつふじの山」
俳諧鶉衣(1727‐79)前「沓草鞋笠の頭甲(ヅカフ)は、ゆく先々の店につるし」

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世界大百科事典(旧版)内の頭甲の言及

【甲】より

… 古生代中期の唯一の脊椎動物だったあごをもたない原始魚類,無顎類の多くは頭部ないし体の前半部が堅固な甲に覆われ,そのためこれらは甲皮類,甲冑(かつちゆう)魚,カブトウオなどの別名で総称される。頭部の甲を頭甲,胸部の甲を胸甲という。これらの甲の本体は骨だったが,現在の脊椎動物の骨とは少し異なって骨細胞を含まないものだったため,区別してアスピディンaspidinとも呼ばれる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」