家庭医学館 「頭部外傷後遺症」の解説
とうぶがいしょうこういしょう【頭部外傷後遺症】
脳に傷を残すような頭部外傷では、てんかん発作(ほっさ)が後遺症となることがあり、外傷性てんかんといいます。外傷性てんかんの多くは2年以内に発作がおこるので、この期間、予防的に抗けいれん薬の服用が必要になることがあります。
ほかには、植物状態などの意識障害、片(へん)まひや視力障害などの脳神経まひ、精神症状、鼻や耳から髄液(ずいえき)のもれる髄液漏(ずいえきろう)などがあります。長期にわたって、頭痛、めまい、いらいら、不安感などを訴えるのに、診察や検査では異常が見当たらず、後遺症かどうかの判断がむずかしいこともあります。