六訂版 家庭医学大全科 「頭部外傷後遺症」の解説
頭部外傷後遺症
とうぶがいしょうこういしょう
Sequelae of head injury
(外傷)
どんな障害か
現在の医療では、損傷した脳細胞は再生しないため、損傷部位の脳細胞が行っていた機能が失われると後遺症が残ります。
症状の現れ方
局所の脳組織の
片側の前頭葉や側頭葉の前から数㎝までの範囲は、比較的後遺症を起こしにくい場所です。前頭葉のいちばん後ろには手足を動かす運動中枢があり、侵された側と反対側の半身の麻痺(
広範囲の損傷や、脳の深部の損傷では意識障害が後遺症として残ります。重症の場合には、開眼はしていても意思の疎通ができず、運動や言語も損なわれた
並木 淳
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報