頴娃町
えいちよう
面積:一一〇・一七平方キロ
薩摩半島の南端中央部東寄りに位置し、南北に連なる揖宿郡四町の中央にあたる。東は三巣山・烏帽子岳(三六二・七メートル)の稜線と鬼門平断層崖によって開聞町・指宿市と、北東は種子尾山(四九七・四メートル)・尾巡山(五七七・一メートル)・吉見山の稜線によって喜入町と接し、北西は加治佐川を境として川辺郡知覧町と接している。南は東シナ海に面し、東西の海岸線は一六キロに及ぶ。町域の四割が耕地で、その九割が畑作地帯である。海岸線に沿って国道二二六号が通るが、鹿児島市からの近道は喜入町から当町上別府に入る県道の知覧―喜入線および石垣―喜入線のコースで、この道は指宿スカイラインの頴娃インターとも交わる。
南薩山地の南端が当町に達し、海岸へ向かって台地が下降しているが、古い時期の遺跡は山間部に、新しい時期の遺跡は海岸近くの台地に集中する。縄文時代早期の遺跡は山間部に多数あり、上別府の源川・丸岡・雪丸などが代表的な遺跡である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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