願力(読み)ガンリキ

デジタル大辞泉 「願力」の意味・読み・例文・類語

がん‐りき〔グワン‐〕【願力】

衆生しゅじょうを救おうとする仏・菩薩ぼさつ誓願の力。
神仏に願をかけて、自己目的を貫こうとする精神力念力

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精選版 日本国語大辞典 「願力」の意味・読み・例文・類語

がん‐りきグヮン‥【願力】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 誓いの力。願をたてて、その願意を貫こうとする意気込み。
    1. [初出の実例]「大願力にや、難波より昨日なむ都にまうで来つる」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. 神仏にたてた、その誓いの力。念力。
    1. [初出の実例]「長者の願力も棄て難しと案じ煩ひ給て」(出典:太平記(14C後)二四)
  4. 仏語。仏菩薩などが衆生を済度しようとして立てる誓願の力。特に、阿彌陀仏菩薩としての修行時代に立てた誓願のもつ力。本願力。宿願力。
    1. [初出の実例]「いきがたくしていきたる事、是法華経の願力也」(出典:観智院本三宝絵(984)中)

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