類地(読み)るいち

精選版 日本国語大辞典 「類地」の意味・読み・例文・類語

るい‐ち【類地】

〘名〙
同類の地。同じ種類の土地。平安時代以降、田地を分割してその一方を売る場合、売り残された田を売却田の類地という。
※吉田文書‐一・康平五年(1062)一〇月一三日・僧蓮照日記「公験の類地なれば見合て坪付の次第を知らむと思也」
② 江戸時代、検地の際、面積一反歩以上の田畑を二、三筆に分割丈量して登録したもの。一筆の田畑を分割売買する切畝歩(きりせぶ)を防止する目的からである。→切畝歩
地方凡例録(1794)二「畔際一尺づつ除べし、但類地畔ぎは一尺づつ引之、畦一尺の積類地ともに畔引
③ 条件が似かよっている土地。類似の地。
※地租条例施行規則(明治三二年)(1899)一五条「地価設定又は修正を要するときは実地情況に依り近傍の類地と其の地力を比較し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android