風が吹けば桶屋が儲かる(読み)かぜがふけばおけやがもうかる

ことわざを知る辞典の解説

風が吹けば桶屋が儲かる

ある事によって、まったく無関係と思われるところに影響が出る、また、とてもあてにできそうもないことに期待をかけるたとえ。強いによって砂ぼこりがたつと、砂ぼこりが目に入ったために盲人がふえ、その人たちが三味線生計を立てようとするため、三味線が多く必要になり、三味線のに張る猫の皮の需要も増え、そのために猫がへり、その結果、増えた鼠がをかじるので桶屋がもうかって喜ぶというもの。

[使用例] 「たとえばうちの坊主は今五つです。十五年たてば二十歳になる。もしそのときうちの坊主が兵隊にとられて戦場へ狩り出されるとしたら、その大もとは、奥野川ダムの三十万キロワットの最大発電力が、軍需産業の発展を促したためということになる。そのダムの建設に、おやじが片棒をかついでいたら、つまりおやじがわが手で可愛い我が子を殺すために働いてやるようなものじゃないか」「風が吹けば桶屋がもうかるというあの論理だな」と一人が言った[三島由紀夫*沈める滝|1955]

[解説] 現代では、このことわざは、確率の非常に低い因果関係を無理やりつなぎ合わせ、こじつけつけるような理屈や言いぐさを皮肉に表現する場合もあります。

〔異形〕大風が吹けば桶屋が儲かる/風が吹けば桶屋が喜ぶ

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デジタル大辞泉の解説

風(かぜ)が吹けば桶屋(おけや)が儲(もう)かる

意外なところに影響が出ること、また、あてにならない期待をすることのたとえ。風が吹くと土ぼこりがたって目に入り盲人が増える。盲人は三味線で生計を立てようとするから、三味線の胴を張る猫の皮の需要が増える。猫が減るとねずみが増え、ねずみが桶をかじるから桶屋がもうかって喜ぶということ。大風が吹けば桶屋が喜ぶ。

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