ことわざを知る辞典「風が吹けば桶屋が儲かる」の解説
風が吹けば桶屋が儲かる
[使用例] 「たとえばうちの坊主は今五つです。十五年たてば二十歳になる。もしそのときうちの坊主が兵隊にとられて戦場へ狩り出されるとしたら、その大もとは、奥野川ダムの三十万キロワットの最大発電力が、軍需産業の発展を促したためということになる。そのダムの建設に、おやじが片棒をかついでいたら、つまりおやじがわが手で可愛い我が子を殺すために働いてやるようなものじゃないか」「風が吹けば桶屋がもうかるというあの論理だな」と一人が言った[三島由紀夫*沈める滝|1955]
[解説] 現代では、このことわざは、確率の非常に低い因果関係を無理やりつなぎ合わせ、こじつけつけるような理屈や言いぐさを皮肉に表現する場合もあります。
〔異形〕大風が吹けば桶屋が儲かる/風が吹けば桶屋が喜ぶ
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