風の強さ(読み)かぜのつよさ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「風の強さ」の意味・わかりやすい解説

風の強さ
かぜのつよさ

気象庁風速に基づいて風の強さを定義しており,やや強い風(風速 10m/s以上 15m/s未満),強い風(風速 15m/s以上 20m/s未満),非常に強い風(風速 20m/s以上 30m/s未満),猛烈な風(風速 30m/s以上,または瞬間風速が 50m/s以上)の 4段階に分けている。風速が 10m/s未満の風は,せいぜい砂ぼこりが立ったり,小枝が動く程度の日頃よくある風であるが,10m/s以上の風は強さによって電線が鳴ったり風に向かって歩くことが困難であったり,さらに強い場合は家屋が損壊するなどの災害が起こるおそれがある。「猛烈な風」は台風や非常に発達した低気圧によるもので,きわめてまれにしか発生しない。おおまかな風の強さを実際の現象から見積もるには,ビューフォート風力階級表が便利である。強風注意報暴風警報などの発表基準は,風の強さの階級によるものではなく,市町村ごとにあらかじめ決められた風速による。なお,「暴風」は暴風警報基準以上の場合に使用されることがある。

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