3秒間の風速の平均値。風速とは1秒間に空気が何メートル動いたかを示している。ただし風速は一定ではないため気象庁は、風速計によって1秒間に4回(0.25秒間隔)風速を観測し、その値を瞬間風速としていたが、2007年(平成19)12月より、3秒間(0.25秒間隔の観測値の12個分)の平均値に改めた。天気予報などで使用している「風速」とは10分間の平均値(平均風速)を使用しており、その最大値を最大風速とよぶ。一方の瞬間風速は、3秒間の平均値であり、その最大値のことを最大瞬間風速とよぶ。日本での観測史上最大風速は1942年(昭和17)4月5日に富士山で観測された72.5メートル。観測史上最大瞬間風速は1966年9月25日にやはり富士山で観測された91.0メートルである。
気象庁が2013年3月に改訂した「風の強さの解説表」によると、おおよその瞬間風速が20メートル~30メートルを「強い風」、30メートル~40メートルを「非常に強い風」、40メートル~50メートルを「非常に強い風」から「猛烈な風」、50メートル以上を「猛烈な風」に相当するとしている。
[編集部]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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