ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「風圧型風速計」の意味・わかりやすい解説 風圧型風速計ふうあつがたふうそくけいpressure anemometer 風の動圧と静圧の差を利用して風速を測定する器械。物体に風があたると,風に向いた側では圧力が高くなり,風を背にした側では圧力が低くなる。この圧力変化は風速の 2乗に比例するため,この原理を応用して風速を測定する。ピトー管に矢羽根をつけ,風向に向いた小穴から全圧を,直立固定円筒のまわりにあけた小穴から静圧を取り出し,その差し引かれた動圧から風速を求める。代表的なものにダインズ自記風圧計があり,気象庁でも 1937年から使われたが,浮きを浮かべる水が冬季に凍るなど保守の難しさがあったため,1967年頃までの使用となった。(→風速計) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by