日本歴史地名大系 「飛総社」の解説 飛総社ひだそうじや 岐阜県:高山市七日町村飛総社[現在地名]高山市神田町宮(みや)川の西側に鎮座する。総社とは平安期以後国府の近くに殿社を建てて国内の式内社および諸神を祀り、諸神事を行った社。飛騨総社の場合創建の年代は不明であるが、文治二年(一一八六)社殿を建立、建長四年(一二五二)幣帛供進の令旨を得、建武元年(一三三四)神領地を定められたと伝える。旧県社。祭神については当初延喜式内八神と正史所載一〇社を祀ったとされているが、現在は正殿に水無(みなし)・槻本(つきもと)・荏名(えな)・大津(おおつ)・荒城(あらき)・高田(たかた)・阿多由太(あたゆた)・栗原(くりはら)各社の八神に加え、初代飛騨国造大八椅命の計九神を祀り、左右客殿に大歳神・走淵神・四天王神・遊幡石上神・度瀬神・道後神・気多若宮神・本母国津神・剣緒神・加茂若宮神の一〇神に加えて白山比神(昭和三四年合祀)の一一神を祀る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by