飛船(読み)ひせん

精選版 日本国語大辞典 「飛船」の意味・読み・例文・類語

ひ‐せん【飛船】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 速度の速い船。
    1. [初出の実例]「藤堂高虎聞韓候船在唐島、以飛船之」(出典日本外史(1827)一六)
  3. 江戸時代、船番所や見張番所などが緊急の連絡に使った快速の小船。鯨船・押送り船などの船型を用いることが多い。
    1. [初出の実例]「飛船を以午の方相当り白帆見へ候段、御注進有之」(出典:環海異聞(1807)一四)
  4. 江戸時代、急ぎの旅客などのために帆と櫓を併用して風待ちをすることなく航海した快速の渡海船早船。小早。
    1. [初出の実例]「飛船といふは、急事等之節は風に不拘こぎ付用向を達し候儀」(出典:西遊日記(1865)八月二日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

防府市歴史用語集 「飛船」の解説

飛船

 江戸時代の小型でスピードの速い舟のことです。瀬戸内海沿岸に荷物や人を運んでいました。また、江戸時代の終わりには、志士[しし]の移動に使われることもありました。

出典 ほうふWeb歴史館防府市歴史用語集について 情報

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