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渡海船 とかいせん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

渡海船
とかいせん

(1) 江戸時代大坂を中心に瀬戸内海沿岸の主要都市間をほぼ定期的に貨客運送を行なっていた船。尼崎,西宮,兵庫,淡路のような近距離では小型船が頻繁に往復し,下関北九州と大坂を結ぶ小倉渡海船のような長距離用は 400石積み前後の大型船であった。小倉渡海船は本格的な乗客用の屋形を設け,渡海船では最上級の船で,普通大坂-下関間を7日ほどで航海し,速いときは3日で走破することもあって,当時の旅には大いに利用された。有名な金毘羅船も大坂-丸亀間に就航した渡海船で,その便利さが金毘羅参詣を盛んにした。 (2) 日本海方面では,遠方に航海する大回し廻船の総称として渡海船の語を用い,普通 200石積み以上の廻船をいう。同名でも瀬戸内海方面とはまったく別の一般廻船である。

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デジタル大辞泉の解説

とかい‐ぶね【渡海船】

江戸時代に、大坂を中心に瀬戸内海諸港間の貨客輸送にあたった小型廻船。大坂・丸亀間の金毘羅船(こんぴらぶね)、大坂・北九州間の小倉船(こくらぶね)など。

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大辞林 第三版の解説

とかいぶね【渡海船】

海を渡る船。
江戸時代、大坂を中心に瀬戸内海沿岸や北九州の諸都市間を結ぶ航路に就航した貨客輸送船。大坂・丸亀間の金毘羅こんぴら船もその一つ。渡海。とかいせん。

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