飛螻蛄(読み)トビケラ

デジタル大辞泉 「飛螻蛄」の意味・読み・例文・類語

とび‐けら【飛螻蛄/石蚕】

トビケラ目の昆虫総称水辺にすみ、はねに細かい毛が密生し、多くは後ろ翅が幅広で、屋根形に畳み、に似る。完全変態幼虫は水生で、いさごむし・ごみかつぎなどとよばれ、水草小石筒状の巣を作る。毛翅もうし類。

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精選版 日本国語大辞典 「飛螻蛄」の意味・読み・例文・類語

とび‐けら【飛螻蛄】

  1. 〘 名詞 〙 トビケラ(毛翅)目に属する昆虫の総称。小さなガに似ているが、はね鱗粉が少なく、微細な毛が多い。分類上では下等なガ類に最も近い。幼虫は水生で、砂つぶ、水草などを細糸でつないでミノムシ状の巣をつくる。発電所の導水管内に多数営巣して水流を妨げるシマトビケラ類のほかムラサキトビケラ・ニンギョウトビケラ・ヨツメトビケラなど日本に約三五〇種が分布する。幼虫はごみかつぎ、いさごむしなどと呼ばれる。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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