コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

完全変態 かんぜんへんたいcomplete metamorphosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

完全変態
かんぜんへんたい
complete metamorphosis

昆虫における変態の一型で,幼虫が不活動体のを経て成虫になる現象。脈翅類より高等な昆虫類 (トビケラ類鱗翅類鞘翅類膜翅類双翅類など) でみられる。この過程はホルモンに支配され,アラタ体幼若ホルモン前胸腺ホルモンによって,蛹化,成虫化が起る。完全変態類では,幼虫独特の幼虫器官が著しく発達し,また幼虫,蛹,成虫の間で構造と習性の変化が激しい。完全変態には,程度により原完全変態,真完全変態,また特殊な例として多変態,過変態,隠変態などがある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

デジタル大辞泉の解説

かんぜん‐へんたい〔クワンゼン‐〕【完全変態】

昆虫が卵・幼生のほかにさなぎの段階を経てから成虫になること。チョウなどにみられる。→不完全変態

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

大辞林 第三版の解説

かんぜんへんたい【完全変態】

昆虫の変態の一型。幼虫が蛹さなぎの段階を経て成虫になる現象。アミメカゲロウ目・チョウ目・コウチュウ目・ハエ目などにみられる。チョウがその例。 → 不完全変態

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

完全変態
かんぜんへんたい

昆虫が、形態および構造上、明確に区別できる幼虫期、蛹(さなぎ)期を経て成虫へ変態する様式をいう。チョウ、ガなどの鱗翅(りんし)類、ハエなどの双翅類など、比較的高等な昆虫にみられる。この種の昆虫では、はねの原基をはじめ、成虫になって初めてみられる器官の原基(成虫芽)は幼虫体内に隠されており、幼虫脱皮ごとに細胞数を増し、前胸腺(ぜんきょうせん)ホルモンのみが働いたときに器官へ分化する。[竹内重夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の完全変態の言及

【変態】より


[昆虫]
 陸生無脊椎動物の変態は昆虫で詳しく調べられてきた。無翅(むし)類を昆虫に含めるか否かはさておき,昆虫の変態は便宜的に,無変態(不変態,上変態)ametaboly,不完全変態hemimetaboly,完全変態holometabolyに大別される。(1)無変態 無変態昆虫には無翅亜綱のトビムシ目(トビムシ),原尾目(カマアシムシ),コムシ目(コムシ),シミ目(シミ)があり,外部生殖器以外は体形に変化なく成虫となる。…

※「完全変態」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

完全変態の関連キーワードシロアリ(白蟻)網目蜉蝣目ノミ(蚤)コマユバチトビケラ成虫原基薄羽蜉蝣飛螻蛄目有翅昆虫内翅類外翅類無変態飛螻蛄長翅類原基蠅目蝶目羽化甲虫蚤目

今日のキーワード

きらきらネーム

俗に、一般的・伝統的でない漢字の読み方や、人名には合わない単語を用いた、一風変わった名前のこと。名字についてはいわない。どきゅんネーム。[補説]名前に使用する漢字は、戸籍法により常用漢字・人名用漢字の...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android