飛鳥稲淵宮殿遺跡(読み)あすかいなぶちきゆうでんいせき

日本歴史地名大系 「飛鳥稲淵宮殿遺跡」の解説

飛鳥稲淵宮殿遺跡
あすかいなぶちきゆうでんいせき

[現在地名]明日香村大字稲淵

遺跡は石舞台いしぶたい古墳の南、約四〇〇メートルの飛鳥川の西岸にある。国史跡。昭和五一年(一九七六)奈良国立文化財研究所によって発見された遺構で、コの字形に配置された掘立柱建物とそれによって囲まれた石敷広場が見付かっている。建物は川に沿って南北に並び、出土遺物は土器と硯とで瓦は出土していない。瓦の出土をみないこと、また建物の配置などから宮殿遺跡と考えられ、土器の年代から七世紀後半のものとされた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android