食中り(読み)ショクアタリ

デジタル大辞泉 「食中り」の意味・読み・例文・類語

しょく‐あたり【食中り】

暴飲暴食したり、有毒物質を含んだ食物などを食べたりして、腹痛下痢嘔吐おうとなどを催すこと。食中毒
[類語]食中毒食傷中毒

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「食中り」の意味・読み・例文・類語

しょく‐あたり【食当・食中】

  1. 〘 名詞 〙 食べ過ぎ、飲み過ぎ、また、腐敗した食物の摂取などで腹痛・下痢または吐瀉(としゃ)などを起こすこと。食傷。食中毒。
    1. [初出の実例]「此方の子は灸をよくすゆるゆへ疫病もうつるまじ、食(ショク)あたりもあるまじと」(出典:前訓(1773))

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世界大百科事典(旧版)内の食中りの言及

【食中毒】より

…一方,家庭での食中毒予防としては,冷蔵庫を過信しない,肉や魚など生ものとその他の食品を分けて扱う,手を洗うなど,基本的衛生事項の遵守が重要である。食品衛生【豊川 裕之】
[日本人と食中毒]
 食中毒は,日本では昔は〈食傷(しよくしよう)〉あるいは〈食あたり〉といわれた。生活環境と衛生観念の水準が低かった時代には,当然のことながら食物が細菌に汚染される機会はきわめて多く,また慢性的な食料不足から,汚染食品や腐敗食品を口にすることは日常茶飯事であったため,多くの人々,特に幼い子どもや病弱者がこの犠牲となった。…

※「食中り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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