飢寒(読み)キカン

デジタル大辞泉 「飢寒」の意味・読み・例文・類語

き‐かん【飢寒/×饑寒】

食べ物がなく、寒さに凍えること。飢えと寒さ。「―に耐える」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「飢寒」の意味・読み・例文・類語

き‐かん【飢寒・饑寒】

  1. 〘 名詞 〙 飢えと寒さ。空腹のまま寒さにこごえていること。衣食欠乏
    1. [初出の実例]「頃者旱調、農桑有損、遂使衣食乏短、致一レ飢寒」(出典:続日本紀‐養老五年(721)三月癸丑)
    2. 「我が身をはじめて子孫どもに飢寒の苦痛みせつるは」(出典:平治物語(1220頃か)中)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐斉策・襄王〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「飢寒」の読み・字形・画数・意味

【飢寒】きかん

うえこごえる。〔墨子、非攻中〕今、唯毋(た)だ(四季の)一時を廢するも、則ち百姓のし凍餒(とうだい)して死する(あ)げて數ふべからず。

字通「飢」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android